福本清三って誰？７１歳にして初めての主役

公開日： 2014/06/08 : 最終更新日：2014/07/10 芸能

福本清三さんが映画「太秦ライムライト」で７１歳にして映画初主演することが

決まりました。

なんと俳優人生55年間のなかで初めて主役を務めることになったのだそうです。

55年間の俳優人生で斬られた回数はなんと5万回超！！

「5万回斬られた男」の異名を持つ福本清三さんとは・・・・・

福本清三さんのプロフィール

本名：橋本　清三

生年月日：1943年2月3日（71歳）

出身地：兵庫県城崎郡香住町

身長：172㎝

6人兄弟の３男（５番目）として生まれ、中学卒業後、親類の経営する米穀店の跡継ぎを

任されるも不満を感じ、１９５９年、東映京都撮影所に入所し、「大部屋俳優」と

なっています。

２０代後半頃から「斬られ役専門」となり、東映京都や関連会社が撮影したほぼすべての

時代劇に出演しています。

徹底して斬られることにこだわり、画面に少しでも残りたいという役者根性から斬られる

ことの研究を重ね、「海老反り斬られ」など見るものに強烈な印象を与える死に方を

日々模索しているそうです。

★これまでの主な出演作品

テレビドラマ（時代劇）

銭形平次シリーズ

水戸黄門

大岡越前

遠山の金さんシリーズ

新選組

江戸を斬る

桃太郎侍

柳生一族の陰謀

暴れん坊将軍シリーズ

三匹が斬るシリーズ　　などなど・・・・

テレビドラマの時代劇編だけでもとても全てを御紹介出来る量ではありません。

きっと誰でも一度は福本清三さんが斬られるシーンを目にしたことがあるのでは

ないでしょうか？

また、２００２年にはハリウッド映画「ラストサムライ」に出演し、主人公から何度

話しかけられても返答しない寡黙なサムライに扮しています。

斬られ役がハリウッド映画に出演したことは他の大部屋俳優や無名俳優の

憧れの的になっており、「たとえ華やかな仕事でなくても真面目にコツコツと

働いていればいつかは評価される」と関係者の間ばかりでなく、教育関係者の間でも

語り草になっているようです。

現代の若者は就職することがなかなか難しい時代にも拘らず、せっかく就職出来ても

長続きせず、３年後には大卒の３人に一人が辞めてしまうそうです。

辞めてしまう最大の原因は・・・・・

自分のことをよく知らずに会社選びをしているからでは？と言われています。

福本清三さんは、役者になりたてのころに主役をやってみたいと思ったことは

ないのでしょうか？

もし、主役の座を掴むことに拘っていたとしたら、ここまで役者を続けて

こられたのでしょうか？

もしかしたら、とっくに自分には才能がないと役者を辞めてしまっていたかもしれません。

でも、福本さんが拘ったのは、主役である自分ではなく、如何に斬られるか

ということでした。

自分が何をすべきなのかに気付いた人は、あとはその道を真っ直ぐ

突き進むだけです。

２００３年には東映を定年となっていますが、嘱託という形で俳優業を続けているそうです。

最近では日清食品のカップヌードル「現代のサムライ編」に出演されています。

７１歳にして初めての主役を務めることになった福本清三さんですが、

上映に先立った舞台あいさつでは

「今でもただの斬られ役です。」と謙遜しきりだったそう。

これからもますます斬られ役を追及していかれるのでしょう。